私のアンダーソン土器は200万円
 
  こんなことを書くと、「開運なんでも鑑定団」に出して鑑定して貰ったらいいのではないかと言われそうであるが、なんでも鑑定団に出品される可能性は無い。何故ならなんでも鑑定団の××先生の鑑定について、私のホームページに、そのアンダーソン土器の鑑定は間違いであると書いたからである。2009年02月17日放映の、なんでも鑑定団では下のような土器を、××先生はこれはアンダーソン土器だと言い、仰韶(ぎょうしょう)土器とも言うと鑑定していた。アンダーソン土器の中に仰韶土器とも言われるもの無いのである。


 上の写真は私の収集品で、なんでも鑑定団に出品されたものではないが、なんでも鑑定団に出品されたものとそっくりである。この土器は確かにアンダーソン土器であるが、アンダーソン土器を仰韶土器なんて言うことは無いのである。アンダーソン博士が中國河南省で、中国最初の土器を発見したのは事実だが、アンダーソン土器を仰韶土器とは言わない。

 そして私のホームぺージに「アンダ―ソン土器を仰韶土器とは言わない」と題して書いた。また「アンダ―ソン土器とは」というアンダ―ソン土器についての解説も書いた。だから鑑定団の××先生がそれを読んでいたら、私のアンダーソン土器が「開運なんでも鑑定団」に出品される可能性は無いと思われる。

 鑑定団の××先生が私のホームページを読むなんてことは無いだろうと言われそうだが、なんでも鑑定団にはスタッフがいて、いろいろ調査しているのである。実際に私がホームページに載せた別の物については、スタッフから出品しないかと言う誘いが来たことがある。

 そのものが出品されなかった経緯はさておいて、私の持っているアンダーソン土器は200万円かもしれないとする根拠は2009年02月17日放映され鑑定されたアンダーソン土器が、私の持っているものとそっくりで、そのものが200万円と鑑定されたからである。そっくりであるからと言っても、私の持っている物の方は本物のなのかと聞かれそうである。もちろん私の持っているものは本物なのであるが、私に本物か偽物かを判別できる能力があることを証明しておかないと、本物であると信じて貰えないかもしれない。

 ここで私にその判別能力があることを証明しておかないと、「開運なんでも鑑定団」で鑑定して貰ったらなんて言われかねない。いや実際に言われるのである。私の能力について書くと、自慢話のようになってしまうが、自慢話になったとしても私にその能力があることを書いておく必要がある。

 私の持っているものが200万円とする根拠は、2009年02月17日に放映されれた、なんでも鑑定団に出品されたものとソックリであることである。2月17日に放映された映像はしばらくネットで見ることが出来た。そのネットの画像をここに載せれば、私の持っているものが200万円であると証明できるのだが。ソックリであったとしても、鑑定が200万円というのは疑問がある。鑑定額が200万円ということは200万円で買う人がいるということだと思うが、そんな人がいるのかなとも思う。鑑定団の先生の鑑定書があれば売れるかもしれないけれど。

 因みに私はこの土器を北京で買ったのだが、北京であればずっと安く買える。希少価値という点からはみればアンダーソン土器より縄文土器の方が希少価値がある。日本のネットオークションに出される数でも縄文土器よりアンダーソン土器の方がずっと多い。北京に行けば骨董市場で沢山売られている。いかにも掘り出してきたばかり言うように土を付けたままで売られている。

私に真贋の判別の能力があるという根拠の①
 私はアンダーソン土器についてかなりの知識がある。ネットで「アンダーソン土器」と入力して検索すると、「アンダーソン土器とは」というページが一番目に出てくるが、これは私が書いたもので、アンダーソン土器の定義について書かれた日本での唯一のものである。そしてアンダ―ソン土器が出土する中国にはアンダーソン土器と言う言葉は無く、日本だけのものである。だから世界でたった一つの論文とも言える。日本語でアンダーソン土器について定義した文献は私のホームぺージ以外に存在しないと思う。

私に真贋の判別の能力があるという根拠の②
 中国の北京やアンダーソン土器がある地方の博物館へ行って数々の、いろいろな時代のアンダーソン土器を見て来た。
西安の陜西省博物館
蘭州の甘粛省博物館
西寧の青海省博物館
青海省の柳湾彩陶博物館
甘粛省臨夏市の彩陶博物館
北京の古陶文明博物館
西安郊外の半坡遺蹟博物館
(但し陜西省博物館や半坡遺蹟博物館にあるのは
アンダーソン土器でなく、仰韶土器の半坡型に
分類される土器であった)


私に真贋の判別の能力があるという根拠の③
 
私は中国北京の骨董市場(潘家骨董市場)へ毎週のごとく数年間通って、本物のアンダーソン土器を沢山見た。偽物も沢山見た。騙されて買ったこともあった。騙されたことによって授業料もかなり払った。しかし今では目が肥えて騙されることがなくなった。

私に真贋の判別の能力があるという根拠の④

 私は日本では一番沢山、アンダーソン土器を集めたかもしれない。少なくとも、東京国立博物館に収蔵されているものより数が多い。東京国立博物館にある収蔵品を検索したら画像が出てきたが、その時使った検索キーワードはアンダーソン土器ではなく、「彩陶」であった。考古学者や中国では「彩陶」と言う。日本の骨董屋だけがアンダーソン土器と言うのである。アンダーソン土器とは日本の骨董屋が勝手に付けた名前である。


私に真贋の判別の能力があるという根拠の⑤
 私は中国で、考古学の専門書を手に入れ、アンダーソン博士が発見した文化を知ることが出来た。中国の出版物の「甘青地区史前考古」(中国語) 謝端琚著、文物出版社2002年発行
これによってアンダーソン博士が発見した「文化」が分かり、その文化に属する土器も分かった。ここでいう文化とは縄文文化や弥生文化の文化である。アンダーソン博士が発見した文化に属する土器だけがアンダーソン土器と言えるのである。アンダーソン博士が発見した文化は、

馬家窯文化・馬家窯型
馬家窯文化・半山型
馬家窯文化・馬廠型
斉家文化
卡約文化
辛店文化
寺窪文化
沙井文化


 尚、馬家窯文化には馬家窯文化の一番古い時代である石嶺下類型というのがあるが、これはアンダーソン博士の発見ではない。だから馬家窯文化の全てがアンダーソン土器とは言えない。馬家窯文化はアンダーソン土器だなんていう骨董屋がいるがそれは間違いである。

 鑑定団に出品された人の顔が彫り込まれている壺は、仰韶文化ではなく馬家窯文化の半山型の土器なのである。実際に北京の骨董屋は○○文化の土器と文化年代を言って商売をしているが、日本の骨董屋では中国土器の文化年代を言い当てることは出来ないだろう。ある土器がアンダ―ソン土器であるとしても、それが斉家文化のものか、辛店文化のものなのか、寺窪文化のものなのか言い当てることは出来ないと思う。

 ある土器がアンダーソン孫土器であるかどうかを判別できるのは、私が中国で発行された中国の甘粛省など出土する土器についての図鑑を持っているからである。例えばこの壺①がアンダーソン土器であるかどうかを知るには、甘粛彩陶という図鑑②を見て、同じ紋様の土器の写真③を探し、その土器の文化年代を知る。似た壺の写真を見つけその写真の下には辛店文化と書かれているから文化年代が分かる。しかし辛店文化がアンダーソン博士が発見した文化であるかどうかは分からない。それが分かるのは、中国語の出版物の「甘青地区史前考古」謝端琚著④で調べくてはならない。その結果、辛店文化がアンダーソン博士が発見した文化であり、①の壺はアンダーソン土器であることが分かる。

 ①この壺はアンダーソン土器か?  ②この図鑑で文化年代を調べる  ③似た紋様の壺がありこれは辛店文化のものと分る  ④この本で辛店文化はアンダーソン博士の発見した文化であることが分かる
これで①の土器はアンダーソン土器であることが分かるが、私は各文化年代の土器の特長を覚えているし、アンダーソン博士の発見した文化も知っているから、このような検証を経なくてもアンダーソン土器を判別できる。しかしアンダーソン土器と勝手に名前を付けた骨董屋の方々は、辛店文化の土器をアンダーソン土器だと検定できるのだろうか、大いに疑問である。上の図鑑も考古学の本も日本では売っていない本だからである。

私に真贋の判別の能力があるという根拠の⑥
 
私はアンダーソン博士の書いた本を二冊読んだ。一つは「黄土高原」という本で、戦前に発行され日本語に翻訳されている。もう一つは英語で書かれた原書であるが、題名は忘れてしまった。英語で書かれた方の本は読んだというより見たという方が正しい。読んだにしても見たにしても、この二冊には真贋の判別に役に立つ内容はないが、アンダーソン博士のことや、何を発見したかを知るには役に立った。

私に真贋の判別の能力があるという根拠の⑦
 私は柳湾彩陶博物館まで行って、その近くにある柳湾墓地遺跡を見て、そこにあった盗掘跡まで見て来た。柳湾墓地遺跡を見るには、まず北京まで行って、北京から青海省の省都・西寧まで飛行機で行き、そこから楽都県まで65kをバスで行き、そこからタクシーをチャターして17k行ったところに、柳湾彩陶博物館はあった。柳湾彩陶博物館から少し上に登ったところに柳湾墓地遺跡があった盗掘跡を見てきたと言っても真贋の判別の能力とは関係ないが。アンダーソン土器に関することは、結構執念深く見て歩いたのである。
柳湾彩陶博物館 柳湾墓地遺跡

 柳湾墓地遺跡の盗掘跡 この農家の奥に三個の土器があった

 以上がなんでも鑑定団で鑑定はされなくても、私が持っているものが、本物のであるという根拠である。200万円であるという部分は信じてもらえなくてもいい。






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