西塘の朝や夕暮れ


西塘は淅江省と江蘇省の境にあり、僅かに江蘇省側に入ったところに
あります。そのあたりは江南の水郷と言われ、湖沼があちこちに広がり、
水路が網の目のように繋がっています。そのあたりには古くからの古鎮が
残っていて、そこを尋ねればタイムスリップをしたような感慨を催します。



朝早く起きて、観光客が行かない辺りに行ってみると、船溜りがありました。



観光用の船ではなく、運搬用の船でもなく、ここで生活するために船のようでした。




この船も生活用の船のような。




朝早くから人々の生活が始まっています。



西塘は軒先が連なっている回廊があることでも有名で、それをこちらの言葉では
“長廊”と言います。



朝市へ買い物に行く人々でしょうか。



ここは水路のメインストリートらしく、右に見える“長廟”は“煙雨長廟”と、
なかなか趣のある名前が付いています。朝ですからまだ観光用の船は動いていません。




水路の水は洗濯や食器洗いにも利用されているようです。



朝市がありました。




この蟹は日本では上海蟹といわれるもので、このあたりは水郷地帯ですから、あちこちに
湖があって、そこで採れるのでしょう。季節は上海蟹の季節である秋でした。



なかなか趣のある庭の様子。観光用の家かもしれません。



いかにも江南地方の家の窓と言った感じ。窓は彫り物のある木枠の窓です。



細い水路の方に回ってみると、ここもいかにも江南地方の家と言った感じの
窓がありました。



お茶屋の裏側の窓辺であるらしいです。女の子が座っていますが、二十歳くらいの
女性が中国服を着て座っていれば一幅の絵になります。




水路から見た家の裏側。江南の古鎮の家の風景です。



西塘の古鎮の入り口のあたりには、新しく作られた四角いレンガ作りの家が
多いですが、観光客のためにはやはり、古い家でないと・・・。これは古い家です。



古鎮の家は、古びているところが良い。




生活観溢れる“煙雨長廟”。オートバイはかろうじて通れます。



お食事処。何かを焼いています。




夕日が沈むころ。石の橋の上で人がくつろいでいました。


夕日が沈むころの水路



薄暗くなっても、観光用の船が走っていました。



月は満月の月のようです。


ときあたかも、西塘の古鎮の上に中秋の名月が見えました。
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古風な居酒屋というのか、暗くなる前からお客がたくさん入っていました。
このように“酒”と看板を掲げて酒を売りものにすることや、居酒屋風のところは、
北京にはありません。中国の北方の人々は飲みに行くのではなく、食べに行くのです。
“酒”が売りになるのは、ここが江南地方だからでしょう。







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